観光

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火山 × 温泉 × 海 × 国立公園 &エコパーク

本州最南端の鹿児島の離島の、そのまた離島だからこそ残っている希少な動植物。
そんな自然と共に歩み、暮らす島の人々。

屋久島から一歩奥へ踏み出してみてください。
そこには、また違ったワイルドな自然と素朴な島暮らしが待っています。

火山 / 温泉
海 / 魚
国立公園 /
ユネスコエコパーク
知っておきたい
島の「ない」
volcano & hot spring

火山 / 温泉

活火山

口永良部島はひょうたん形の島。
これは太古から噴火を繰り返すことで、形成された地形です。
50万年も前から、10個の火山が順々に溶岩や火山灰などを噴出して今の形になりました。今もなお活動を続けているのが島の中央にある新岳です。
現在は噴火が活発なため、山に入ることは規制されています。

火山についての詳細は気象庁HPよりご確認ください。
気象庁HP 口永良部島【常時観測火山】

2015年新岳噴火時

「口永良部島の火山」について詳しい資料ができました

温泉

火山の恩恵と言えば、肥沃な大地、豊かな海、そして温泉です。
島には本村温泉、西の湯温泉、寝待温泉、湯向温泉の4つの温泉があり、どのお湯も泉質や効能が異なります。
もちろん、どこの温泉でも源泉掛け流し。
すぐにアクセスできる場所ではないことと、珍しい泉質の温泉もあるため、秘湯中の秘湯と呼ばれることもあります。
温泉好きはもちろん、湯治のために移住される方がいるほど効力の高いお湯です。
島の温泉には自動販売機・冷水機などの設備はありません。事前に水筒やペットボトルなどをご準備ください。

本村温泉
本村温泉(ほんむらおんせん)

くみ上げポンプが故障しました。現在修理中でしばらく使用できません

2008年7月に完成した憩いの場です。湯船から活火山新岳や夕焼けを望むことができます。泉質は単純温泉で、湯は鉄分を多く含み薄い茶色をしています。


[泉質] 単純温泉
[効能] 神経痛、筋肉痛、冷え性等
[源泉] 約38℃(源泉を沸かしています)
[営業時間] 16:00〜20:00(定休日:月曜日)
[入浴料金] 大人350円、子ども150円 (町民大人200円、子ども100円)
[アクセス] 本村港から歩いて10分ほど
[住所] 屋久島町口永良部島542

-周囲のみどころ-
徒歩圏内に商店、学校、ガソリンスタンド、診療所などがあります。本村・前田集落の住民がよく入りにくるので、交流の場にもなっています。
西の湯温泉
西之湯温泉(にしのゆおんせん)

海岸にひっそりとたたずんだ漁師小屋のようなひなびた温泉。満潮をむかえるころに源泉の底から鉄分を含む茶色いお湯が湧き出してきます。露天風呂から、波しぶきをかぶりながら湯船につかり、夕焼けや満天の星空を見上げると身も心も癒されます。
露天と小屋掛けの2つの湯船があり、露天は男性、小屋掛け湯船は男女共用、混浴ではなく女性優先です。夕方5時前後に適温になるよう、ガソリンスタンドの親父さんがボランティアで毎朝清掃し、お湯を入れ替えてくれます。


[泉質] ナトリウム ー 塩化物温泉
[効能] 胃腸病、婦人病、神経痛、肩こり・腰痛等
[源泉] 約63.6℃(気温22.5℃)
[入浴時間] 17時以降に入浴適温になるよう島民が調整しています。ガソリンスタンドで情報をもらってください
[協力金] 大人200円、子ども100円
[アクセス] 本村港から車で5分ほど(公共機関はありません)
[住所] 屋久島町口永良部島825-2

-周囲のみどころ-
温泉の目の前には海が広がり、ウミガメが泳ぎにやってきます。湾になっているので波が穏やかな日は泳げます。
寝待温泉
寝待温泉(ねまちおんせん)
※岩石落下・土砂崩れのため現在は使用できません

地元の人からは「ねーまち」の愛称で親しまれ、古くからの湯治場です。

口永良部島の名所 『立神(たてがみ)』 のある海岸に面した温泉。 昔から湯治場として島内外の方が利用しています。 泉質は乳白色した温泉で、薬効があると全国から秘湯マニアが目指して来ることもしばしば。「果報は寝て待て」にちなんだ名称ではないかと伝わっています。また海中からも湯が沸き出でています。


[泉質] 酸性・含硫黄・ナトリウム・塩化物温泉(硫化水素型)(低張性・弱酸性・高温泉)
[効能] 皮膚病(アトピー性皮膚炎、あせも他)、神経痛(腰痛、肩こり、関節痛他)等
[源泉] 49.7℃(気温21.4℃)
[入浴時間] 24時間
[協力金] 大人200円、子ども100円
[アクセス] 本村港から車で25分ほど(公共機関はありません)
[住所] 屋久島町口永良部島1714-28

-周囲のみどころ-
温泉手前に口永良部島の名所 『立神(たてがみ)』 があります。周りに人家はなく、道中の道が険しいため、時間に余裕を持って行くのがおすすめです。
湯向温泉
湯向温泉(ゆむぎおんせん)
昔から湯向集落で大切にされてきた温泉。 豊富な湯の中には「湯の花」が舞い、この温泉の効能を証明しているようです。 ゆったりと時の流れに身をまかせ、静かなひとときをお過ごし下さい。

[泉質] 含硫黄泉・ナトリウム・塩化物温泉(硫化水素型)(低張性・弱酸性・高温泉)
[効能] 皮膚炎、神経痛等
[源泉] 46.4℃(気温21.3℃)
[入浴時間] 24時間
[協力金] 大人200円、子ども100円
[アクセス] 本村港から車で40分ほど(公共機関はありません)
[住所] 屋久島町口永良部島1739-2

-周囲のみどころ-
温泉の奥に神社があり、まるで守られているかのような温泉の佇まいが感じられます。
温泉の前の道を数分歩けば小さな港があり、島の人たちが釣りをしている風景が観れるかもしれません。
sea & fish

海 / 魚

豊かな海

黒潮海流に育まれる魚は、数も種類も豊富。
周辺海域において暖流と寒流が交じり合うことも関係があると言われています。
島の海は、シュノーケリングだけでも充分楽しめます。ラッキーなら希少なアオウミガメやエラブウナギにも出会えます!
潮の満ち引きが造る自然のプール(タイドプール)もあるので、子連れでも楽しみやすいスポットが身近にあります。
もちろん釣り人にも人気があります。

シュノーケリングやスキンダイビング、スキューバダイビングではゆったりと海の中の時間を楽しめます。
漁場に恵まれていることから、エサ釣り、ルアー釣り等、釣りにはもってこいの島です。
伊勢エビ、コブシメ(2mほどの大きなイカ)、ヘキンコ、亀の手(甲殻類)など、魚介類の旬にもぜひ合わせてお越しください。

こちらのページからも海の様子を知ることができます (外部ページ)

口永良部島ネット水族館
くちのえらぶ魚類図鑑
National Park & Biosphere Reserves

国立公園 / ユネスコエコパーク

天然記念物と絶滅危惧種が生息する島

口永良部島は「我が国を代表する傑出した自然の風景地」として、2007年3月30日霧島屋久国立公園(2012年に屋久島国立公園)に編入されました。加えて2016年3月20日にユネスコエコパークと認定されました。
自然が多く残るこの島では、天然記念物と絶滅危惧種が生息しており、観察することが可能です。他にも様々な野生生物が生息する貴重な環境が残っています。

エラブオオコウモリ(国内希少野生動物種・天然記念物・絶滅危惧種)

  • 生息地  口永良部島・中之島・平島・悪石島
  • 指定   国内希少野生動物種・国指定の天然記念物・環境省指定絶滅危惧種IA(CR)
  • 特徴   頭胴長約25cm、翼を広げると40cmほど
         尻尾がない
         ガジュマルやアコウの果実などを食べる
  • その他  口永良部島は,世界のオオコウモリ類の生息北限地。

島に来られた際は、是非とも夜空を見上げてください。巨大なエラブオオコウモリの飛翔を、見ることができます。日没後40分~50分がチャンス。ワシントンヤシやガジュマル、アコウ、桑の木などを見上げてください。

ミシマサワガニ(鹿児島県指定天然記念物)

  • 生息地  口永良部島・黒島・宇治群島
  • 指定   鹿児島県指定の天然記念物
  • 特徴   とても小さい(甲幅10~15mm程)
  • その他  島嶼間の地史的関係を考慮する上で重要な情報を得ることができる。サワガニ類の分類学的研究において種分化過程等を解明する上で学術的に貴重。

川や水路の周りにいます。雨が降った後にも見かけます。
とても小さいので、車で通り過ぎる時などは踏みつぶさないようにくれぐれもきをつけてください。

他にもいろんな動植物がいます。ここでは一部分だけ紹介します。

いろんな動植物を知りたい!出会ってみたいなら・・・
どんなことがやりたいか、希望を伝えるとアレンジしてくれます♪
island environment

知っておきたい 島の「ない」

楽しむために、先に知っておこう

「絶対に噴火しない」とは限りません

活火山と共に暮らす島だからこそ、事前準備がとても大切です。
立ち入り禁止区域や避難経路を知っておいたり、携帯電波が届かない場所でも安全なルートを確保する必要があります。

口永良部島に渡航する前に、YAMAPアプリのダウンロードをお勧めします。
(島に来てからでは回線が遅いことが多く時間がかかります)


お弁当屋さんはありますが、飲食店はありません

島にはレストランやカフェ、食堂など外食できるお店はありません。食料品を調達できるお店は、島唯一の食料・雑貨品店(農協)だけです。最近、お弁当屋さんが開店しました。

お昼ご飯やお弁当は、お弁当屋さんか宿泊する民宿にあらかじめお願いしておくと、準備してもらうことができます。


温泉・民宿に自動販売機はありません

自動販売機は港周辺にある2台のみです。
(役場前に1台、久木山運送前に1台)
外出時には水分補給ができるよう準備しておくことをお勧めします。

宿泊する民宿でもお茶の用意などしてもらえる場合がありますので、まずはお問い合わせください。


船が止まると、荷物は届きません

食材・日用品の入荷はストップ。手紙も新聞も宅急便も届きません。
食糧には余裕を持つとGOOD!
欠航しそうなら予定を前後したりできる余裕があると安心です。

島めぐりツアーに参加すると、民宿やガイド・語り部さんたちが臨機応変に対応してくれるので検討してみるといいかもしれません。

フェリー太陽Ⅱ


公共交通機関はありません

徒歩以外の移動の手段は、車を島に持ってくるか、レンタカー(島内に3軒)のみ。バスやタクシーなどはありません。
船で島クルーズをしたり、瀬渡しを希望される方も含め、前もって連絡・予約をしておくことをお勧めします。